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Culture

“現象”を起こす集団——N-pops KAGURA主催・risaが語る、覚醒の舞台とその思想

“現象”を起こす集団——N-pops KAGURA主催・risaが語る、覚醒の舞台とその思想

神田明神、2025年12月——すべては一夜の「現象」から始まった

流木アートが佇む会場に、最初の一音が落ちた瞬間、空気が変わった。

舞台に立っていたのは、それぞれの人生を生きながら、自分の命と向き合い続けてきた人たちだった。放たれる言霊。指先まで神経の宿った舞。魂を震わせる歌声。それは、一人一人の生き様そのものだった。

パフォーマンスが終盤に近づくにつれ、涙する観客たち。


終演後、そんな声が絶えなかったという。

N-pops KAGURA、初舞台「命音祭(みことまつり)」の夜。

仕掛けたのは、risa。アーティストであり、旅人であり、この集団の主催者である。


あの夜は、どのように生み出されたのか。そして、N-pops KAGURAとは何なのか。

risaの原点——誰かの「正解」を生きていた日々

risaの出身は鹿児島。実家は歯科医師の家系で、自身も歯学部に進んだ。恵まれた環境のなかで、恵まれた家庭で育ったという。しかし、ずっと引っかかっていたことがあった。


それはrisaだけの話ではない、と彼女は言う。同じ教育を受け、同じように流され、それぞれの才能や個性が平らにされてきた。抑圧されながらも諦めずに自分を生きようとしてきたその経験が、後のN-pops KAGURAの核心へとつながっていく。

転機は26歳。朝から晩まで働く職場にいた先輩たちの目には、輝きがなかった。「私もこうなるのかな」そう感じた瞬間、「ここじゃない」という確信が走った。

すべてを手放すことは簡単ではなかった。だがその期間にパートナーとの別れや東京からの誘いが重なり、覚悟が決まったrisaは、すべてのしがらみを断って上京したという。

東京での日々は試練の連続。歯科医院で働きながら、週末は音楽活動や表現の場を探し続けた。自分を否定し続ける日々のなかでも、「本当は何がやりたいんだろう」という問いだけは、忘れずに離さなかった。

そして、コーチングに出会い、自分と向き合うことを学び、「ありのままの自分に胸を張って生きていい」という感覚を初めて掴んだのだった。


そんな想いから、アーティストとしての活動を始めたのは、5年ほど前のこと。

risa、世界へ。欧州王室へ、日本人初の楽曲贈呈

そこからのrisaの躍進は止まらない。オリジナルアルバム「解放」を制作し、発売初日に仲間と力を合わせて約100枚の売上を達成した。さらに、130人規模のフェスも主催したという。

そして2025年7月、risaはYumeNovaとしてグランドハイアット東京で執り行われた欧州王室系伝統騎士団の勲章式典に出席。超感覚型音楽「水鏡ノ聖歌」を献上した。欧州王室系へ歌唱を伴う楽曲が贈呈されるのは、日本人として初めての快挙である。

そして、アーティストとしての活動で海外へ赴く機会が増えたrisaに、一つの大きな違和感が生まれたという。


どの国に行っても、日本はリスペクトされている。しかし、日本人自身がそれに一番気づいていない。その現実が、risaの心に小さな炎を灯したという。


こうして生まれたのがN-pops(Nippon-pops)。risaは、音響設計プロデューサーTakumaとともに、日本のアイデンティティ回帰を体現する新しい音楽ジャンルを打ち出したのである。

N-pops KAGURAとは「現象」そのもの

N-popsに「神楽」が掛け合わされた、N-pops KAGURA。それはいったい何を意味するのだろうか。

risaの中で、その答えは明確だ。


固定アーティストはrisa、ただ一人。最小構成はrisaと舞姫2名の3人。その都度、この現象を共に体現したい仲間たちが集まり、一つのステージを作り上げていく。

専属メンバーも、定期公演もない。だからこそ、毎回が唯一無二の「現象」になるという。

N-pops KAGURAの出演者には、プロかどうか、経験があるかどうかは一切問わない。ただ問われるのは、『自分の命を生きる』ことに、どれほど真剣であるか、ということだ。自分のすべてを受け容れ、自分の魂に正直に生きる覚悟があるかどうか。その純粋な魂の輝きが一つになった時、N-pops KAGURAの届けたいパフォーマンスが、初めて現象化するのだという。

自分の命と向き合うプロたちへ。

N-pops KAGURAの核心にあるのは、純度とエネルギーへの徹底したこだわりだ。


覚醒のタイミングにいる人間が、全エネルギーをこの一瞬に注ぎ込む。その爆発的な生命力が3人、5人、10人と重なり合うとき、何が起きるか。命音祭の夜、客席でそれを体感した人々は、それを知っている。


「八百万の神は自分そのものである」日本では、古来からそのように言い伝えられてきた。魂の輝きとは、誰かに与えられるものではなく、一人一人の魂にすでに宿っている。それを呼び覚ますことが、N-pops KAGURAの舞台の核心である。


「疾風」——鳳凰の如く、本来の魂を呼び起こす曲

2025年、命音祭の舞台が決まったのは、本番のわずか1か月余り前。それでも、一度やると決めたら最後までやりきるのがrisaだ。

そして、N-pops KAGURAそのものとも言える曲、「疾風」が誕生した。


risaが口ずさんだ旋律を録音し、それをTakumaがサウンドに仕上げる。そうしてできたのが「疾風」である。

「疾風」は、覚醒への呼びかけを軸にした楽曲だ。過去の抑圧、先人たちの祈り。そして「今ここ」で生命に直接号令をかけるサビが、何度も心を揺さぶる。

歌詞に繰り返し現れる「鳳凰」は、炎の中で燃え尽き、灰の中から何度でも蘇る生命の象徴。現代を生きる人々の魂もまた、同じように蘇ろうとしている。


risaはメンバーにこう伝え続けた。



練習を重ねるたびに、一人一人の覚悟が変わっていった。自分自身を押し殺してきた魂が、歌や舞を通じて解き放たれていく。2025年12月の命音祭(みことまつり)当日に起きたのは、risaを起点としたメンバー全員のエネルギーが一つになり、客席の一人ひとりの心を震わせたという「現象」であった。

N-pops KAGURAが届けたいもの——大和魂とは何か

パフォーマンス中、risaは歌いながらずっと心の中で呼びかけていた。


N-pops KAGURAが届けたいのは、一瞬の感動ではない。



そしてrisaは、N-pops KAGURAが掲げる「大和魂」をこう定義する。


大和魂とは、調和の精神である。一人一人の命が本気で燃えた瞬間の感動が、次の誰かの命に火を灯す。その連鎖が世界中に広がっていくとき、地球調和という現象が生まれる——risaはそう信じている。

これから——今こそ、大和魂を世界へ広める時

2026年9月6日、バリ。N-pops KAGURAは、インドネシアの王族の前でのパフォーマンスが決まっている。神田明神から始まった「現象」が、世界の舞台へと踏み出す最初の一歩だ。

risaの視線は、すでにその先を見据えている。


risaの物語は、まだ始まったばかりだ。自分に嘘をつかない純粋さがあるからこそ、この先の道は誰にも読めない。その可能性の大きさに引き寄せられるように、risaの周りには仲間が集まり続けている。

大和魂に、火が灯る。その瞬間を、N-pops KAGURAはステージの上で待っている。